唾液の働き
2018.09.25
唾液には、いろいろな働きがあります。
1)消化作用
アミラーゼによるデンプンの消化。
2)咀嚼の補助作用
食塊形成(嚥下しやすい食べ物のかたまり)に唾液は必要。
3)溶解作用(溶媒作用)
食物中の味質を溶解し、味覚の発現を助ける。
4)潤滑作用
粘膜を唾液が覆うことにより、咀嚼・嚥下・発声を容易にする。
5)緩衝作用
酸・アルカリに対する中和作用。温度の希釈。
6)歯・粘膜保護作用
唾液粘液(ムチン)の被覆により各種の刺激から粘膜が保護される。唾液のカルシウムによる歯の再石灰化。
7)洗浄作用
口腔内入った微生物・異物・食物残渣等は唾液にトラップされ、嚥下されて胃液によって処理される。
8)抗菌作用
リゾチーム、ペルオキシターゼ、ラクトフェリン、ヒスタチン、分泌型IgA(SIgA)、等の抗菌因子が抗菌作用を示す。
9)水分代謝の調節作用
体内の水分が減少すると、唾液も減少し、口が渇き、飲水を促す。
10)排泄作用(溶媒作用)
体内に投与された薬物の一部は唾液中に排泄され、血中濃度を減じる。
大田区西蒲田の小児歯科・小児矯正の歯医者 島田歯科医院