シーラントとは
2016.11.21
シーラントは臼歯と呼ばれる奥歯にプラスチックやシリコンなど塗布して溝を埋めることによって、虫歯に予防効果が期待できる歯科処置です。シーラントに使用する素材自体は体に全く無害なものなので小さなお子さんでも安心です。
シーラントの処置は一般的にいずれ生え変わる乳歯に行うことはまれで、たいていは生えたばかりの奥歯に処置をしていきます。小児歯科では子供の虫歯予防にシーラントが非常に有効であることから、奥歯が生え始める6歳前後に処置を行うことを推奨しています。
奥歯の溝というのは目で見える部分以上に奥が深くなっていることが多く、いくら歯ブラシでしっかり歯磨きを行っていても溝の奥深い部分の汚れまでは落とすことができないものです。ですからシーラントによって溝をしっかりと埋めてしまうことで奥歯の噛み合わせ部分の表面をツルツルにして溝のない状態を作り出すことで虫歯をしっかりと予防できるのです。
シーラントの処置自体は非常に簡単で痛みも全くありませんし、時間的にも1本の歯につき5分から10分ほどで処置が完了します。ですから小さなお子さんでも嫌がらずに処置をさせてもらえることがほとんどです。
ただ毎日食事の時の咀嚼によって歯を使うので当然ながらシーラントも摩擦により、どんどんすり減っていきます。平均的には大体1年ぐらいで大部分が削り取れてくるので1年に一度は新しくシーラントを付け直すことが重要です。