子供のフッ素塗布
2017.02.07
虫歯の予防として広く使用されているフッ素は、小児歯科における治療でも多用されています。子供の歯に対してフッ素を塗布することによって、どのようなメリットを得られるのでしょうか。わかりやすく解説していきましょう。
フッ素を歯に塗布することによって、歯全体をコーティングすることができます。そのことによって歯を強化し、虫歯になりにくい歯にすることができます。大人に対しても効果を発揮するフッ素の塗布ですが、特にダメージを受けやすい状態である生えたばかりの乳歯や永久歯を保護するために非常に適しており、小児歯科においてもすすめられることの多い予防治療となっています。
小児歯科等においてフッ素塗布を受ける場合、その目的があくまでも虫歯の予防である場合には保険を適用することが出来ず、自費で治療を受けることとなります。この際にかかる費用は歯医者によって異なりますが、1本あたり1,000~2,000円程度で治療できるケースが多くなっています。ただし、13歳未満のお子さんで、虫歯の数が多い場合に限り、治療目的としてフッ素の塗布に保険を適用できることがあります。
また、以前からよく議論になっている問題として、フッ素の有毒性についての指摘があります。しかし現在販売されている歯磨き粉にはフッ素が配合されている製品も多く、米国では水道水のフッ化物が混ぜられている地域もあるほどですので、危険性を過度に煽る指摘に関してはほとんど考慮する必要はありません。